サムライ化学者 高峰譲吉の生涯を描いた映画「さくら、さくら」の第二弾

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ある日、一人の日本人女性貴子が、取材をしたいとニューヨークの高峰譲吉のもとに現れる。「私なんて人様に何かお見せ出来るような立派な人間ではありません」と取材を断る譲吉。「しかし....」と必死に嘆願する貴子。そして譲吉はゆっくりと話し出すのであった。
若くしてアメリカに渡り、タカヂアスターゼの抽出、アドレナリンの結晶化などに成功した高峰博士。彼の名はアメリカの実業界にも知られることとなる。しかし世の中は戦争へと向かい、1904年日露戦争勃発。大国ロシア相手に、日本が敗戦とアメリカ世論は沸き立っていた。心を痛める譲吉。そんな時、譲吉のもとに、高橋是清日銀副総裁と金子堅太郎男爵が訪れる。
日露戦争終結に向けての事実を話終えた譲吉。譲吉が日米の友好に力を入れていると確信した貴子は、アメリカに桜を咲かせたいというシドモア女史の永年の夢に力を貸して欲しいとお願いする。早速動き出す譲吉であったが、横浜港を出発した2000本の桜の苗木は、害虫がついている事がわかり、シアトルで全て焼却処分となる。肩を落とすアメリカ政府と関係者であったが、譲吉だけは違った。「これまでも何かを成し遂げようとして簡単に成功した事は一度としてありません。Try Try Again!再挑戦しましょう!」と。
 譲吉の再挑戦に日本政府も動きだし、桜の苗木が再度海を渡る計画が始まる。